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院長の雑談 2012.02.22
皆さんもご存知だと思いますが、現在の犬や猫の死亡原因のかなり上位に悪性腫瘍(いわゆるガン)があります。病院では毎日のようにガンの動物たちの手術や化学療法(抗がん剤)、緩和療法(痛みなどの症状を和らげる治療)、飼い主さんの心のケアーをおこなっています。ガンの動物を診ない日はないのではないかと思うくらい多い病気です。
そのような動物のガンの中で、かなりの割合をしめる腫瘍にリンパ腫という悪性腫瘍があります。このリンパ腫の治療は手術ではなく化学療法(抗がん剤)が第1選択になるのですが、このリンパ腫に対する新しい治療法の文献がアメリカで発表されました。それは当院でもがんの治療として副作用がほとんどなく、動物のQOL(生活の質)を改善させることを期待して行っている活性化リンパ球療法を含めた免疫療法です。今までも様々ながんに対してこの活性化リンパ球療法をおこなってきて、その効果や安全性に自信を持っていましたし、その治療を受けられた飼い主さんの満足度も非常に高いものでしたから、自分の中では非常にすばらしい治療だと考えていました。
それが、ちゃんとした文献として、そして驚くほどの効果があると報告されたのです。
犬のリンパ腫に対して、化学療法(抗がん剤)の治療をおこなった場合と、化学療法(抗がん剤)と免疫療法を併用した場合で、寛解期間(ガンを抑制できて、見た目上ガンがない状態)が5倍延長したという、とんでもないデーターです。
これを読んだとき、鳥肌が立ちました。そして自分の信じてきた治療法が動物たちにとって非常に効果的な事がデーターとして証明されて感動しました。
ちょっと興奮気味なので、やや意味不明な文章かもしれませんね。
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ぜひ、読んでみてください。