食いしん坊注意!
院長の雑談 2011.03.25
食欲不振と嘔吐で来院されたフレンチのノエルちゃんは、まだ4カ月です。普段はものすごい食欲らいいのですが、ぱったり食べなくなったと言うことでした。若い犬がこのような症状を出したとき、最も疑うのは異物による腸閉塞です。
さっそく、腹部のエコー検査をおこなって見ると・・・あやしい。
異物の疑いが高いため、手術になりました(念のために内視鏡で確認したのですが、異物が大きく、またひも状異物で一部が十二指腸に流れていて、内視鏡での摘出が不可能だったため、手術になりました)。胃と十二指腸からはノエルちゃんのベットにひいてあった繊維状のものがたくさんとプラスティックのかけらが摘出されました。
そのノエルちゃんの手術の閉腹(おなかを閉じているとき)時に、食べ物をのどに詰まらせたということで、急患でチワワのウッディー君も来院されました。ウッディー君の場合は、リンゴを食道に詰まらせた食道梗塞でした。
ノエルちゃんの手術が終わり、ただちにウッディー君の内視鏡の処置を行いました。ウッディー君の場合はリンゴだったので、内視鏡で食道に詰まったリンゴを胃まで落として、胃にたまった大量のガスを抜いて処置は終了。
翌日にはノエルちゃんも食事を食べてくれましたし、ウッディー君も翌日の診察では元気でした。
しかし、胃内異物、食道梗塞、腸閉塞は本当に多いです。みなさん、気をつけて下さいね。
写真はうちのタン君です。ドックウォーカー博士のロングリード散歩以来、おそとが大好きな子に変身しました。毎日、馬のように走り回っています(^.^)
変わるものですねえ。今回は本当に犬のストレスマネージメントの重要性を勉強しました。今度は、ぜひこの内容を飼い主さんに還元したいと思います。
新しく企画をしようと思いますので、楽しみに待っていて下さい。