年末ですね〜
院長の雑談 2009.12.28
なんか、久しぶりのブログです。
前に書いたのがDr.Nicholsのセミナーの時ですから、3週間ぶりくらいのブログですね。
ブログに書くことはたくさんあるのですが、この2〜3週間は非常に忙しく、また重傷の子を見る機会が多くて、なかなかMacに向かう時間が取れませんでした。
先日から入院しているメキシカンへアレスのジェロニモ君。すごく珍しい犬種です。2日前からの嘔吐を主訴に来院されたのですが、エコーで腸閉塞像が認められ、白血球、CRPの上昇から腹膜炎の併発も疑われたため、緊急手術を行いました。腸閉塞を起こしていたものは靴下だったのですが、閉塞している部分の腸はすでに壊死(くさってしまうこと)しており、非常に広範囲の癒着を起こしていました、また、事前に血液検査で予想していたとおり、腸が壊死、穿孔することで腹膜炎を起こし、お腹の中には膿汁がたまっていました。癒着を丁寧にはがし、壊死した部分の腸管を切除して吻合(つなぎあわせること)しました。大網や脾臓と重度の癒着があり、汚染もひどかったため、腸管の切除、吻合と併せて、大網と脾臓の摘出も行い、腹腔内を洗浄してドレーンを装着して手術を終えました。腹膜炎のコントロールも順調で2日目にはドレーンを抜くことができ、明日には退院できそうです。でも、ジェロニモ君はこの靴下を少し前に食べてしまったということでした。きっと胃内にあって、何かのきっかけで流れて腸閉塞を起こしたのでしょう。もし、その食べたときに診察をしていたら、内視鏡で取り出すだけですんだかもしれません。
年末や年始など、異物や骨付き肉などによる食道梗塞や腸閉塞が毎年のようにあります。気をつけてあげて下さいね。
ALOHAは12月31日午前中まで診察していますし、1月1日〜3日はあそう動物病院には午前中のみ獣医師が待機しております。急患の場合はご連絡下さい。
写真はクリスマスにうちのプーちゃんとタン君にあげたクリスマスケーキです。僕も一口もらいましたが、チーズの味が濃厚でした。2匹とも、すごくおいしそうに食べていました。