学会発表
院長の雑談 2016.11.10
先日、猫の尿管閉塞とSUBシステムの発表をしてきました。
僕はいつも自分のMacを持ち込みで発表するんですが、発表直前にスライドトラブルがあって、ちょっと慌ててしまいました(^_^;
発表の内容は猫の尿管閉塞の症例にSUBを入れた子の予後や改善率、合併症などについての発表だったんですが、その発表の中で僕が最も言いたかったことは、皆さんがただの腎臓病と誤診している子の中に尿管閉塞の子がものすごくたくさんいて、本当は助かる命を落としてるんですよ〜と言うことです。
血液検査しかしないで腎臓病と診断する先生は論外ですが、エコーなどをおこなっても、腎盂の拡張が軽度でも実は閉塞している子もたくさんいますと言うことをCT、エコー、レントゲンなどの画像を使って説明しました。少しでも多くの先生に響いてくれてたらいいんですが。
昨日も腎不全と診断されたねこさんが来院されました。数値はかなり高くて危険な状態でしたが、エコー検査をすると腎盂の拡張があり、尿管閉塞の可能性が高そうです。こういう子がたくさん来院されます。
遠方からも来院されますし、問い合わせをいた抱くこともあります。遠方からの問い合わせの場合、直接診察ができないので、いい加減な事は言えませんからお近くの先生で画像の検査をしてもらって下さいとお伝えしますが、お話しを聞く限りでは尿管閉塞を疑う子がかなりいます。
最近は猫の尿管閉塞の事もやっとクローズアップされてきましたし、SUBなどの手術ができる先生も増えてきていますが、まだまだ多くの先生が診断できずに見逃しているのは確かです。なんとかならないものかなあ。