勉強し続けること
院長の雑談 2016.06.08
この間の日曜日、ALOHAでiVEAT(獣医教育・先端技術研究所)の宮林先生をお呼びして、エコーの実習形式のセミナーを行いました。宮林先生はアメリカに放射線専門医つまり画像の専門医です。
以前のブログにも書いたかもしれませんが、エコーの診断は日々の診察の中で診断にたどり着くためにとても大きな力を発揮します。エコーがちゃんとできる病院とできない病院ではものすごく大きな差があると考えていて、とても力を入れている分野です。
当院の3年以上の獣医師は全て宮林先生のエコー実習の6回コースを受講し、試験に合格して認定証をもらっています。今回の実習では宮林先生には4ヶ月間来ていただいて認定証を持った先生の復習と若い先生のトレーニングをお願いしています。
今回1回目でしたが、若い先生たちにはとても刺激的な1日になったと思います。宮林先生に少し厳しい事も言われて、気も引き締まったことでしょう。宮林先生のエコーの技術を目の前で見て、エコー検査の素晴らしさを実感したと思います。どの職業もそうだと思いますが、僕たちは命を預かる仕事ですから、何歳になっても自分の知識、技術、能力を伸ばすことを止めてはいけないと思っています。とにかく動物のため、飼い主さんのため、そして自分のために、毎日毎日が勉強です。
現在当院ではレントゲンやCTの読影、腹部エコーを宮林先生に、心エコーをInterMedVetの佐藤先生に、臨床病理をIDEXXの小笠原先生に、麻酔を長濱先生に、そして皮膚を関口麻衣子先生に定期的にセミナーをしていただいています。病院内の内輪だけのセミナーで、どんな些細なことでも質問しながら勉強できる環境がやっと整って来たなあという印象です。自分で言うのもなんですが、なかなかこのような環境の病院はないと自負しています。
若い先生たちにとっては普段話すことさえできない先生と、毎月のように直接話が聞ける貴重な経験です。
飼い主さんの信頼の応えるために、みんな日々勉強を続けていることを知って欲しいと思います。