元気なんだけど・・・

気がつくと、以前ブログを書いてからあっという間に１ヶ月以上たってしました。病院での仕事や日常を知っていただこうと思って、できるだけブログの更新をと思っていますが、なかなか(^_^;。またちょこちょこ更新していきたいと思います。
先日、特発性血小板減少症の検診で来院したVちゃん。いつもピョンピョン跳んでる、とっても元気な子です。その日もとても元気で、検診で終わるはずでしたが、お腹を触診すると・・・。うん？なにか固いしこりに触ります。本来なら膀胱がある位置なのですが、膀胱より固い感じです。念のためにエコー検査をさせていただいたところ、下腹部に大きなしこりがある事が分かりました。
とても元気で外見はなんの異常もない子ですが、こんな大きなしこりができている事もあります。位置的に子宮由来の腫瘍の可能性がありますが、手術の前にどこからできた腫瘍なのか、そして摘出可能かどうか、そして他に転移などが起こっていないかの確認のために、術前にCT検査をおこないました。
その部分は気になりましたが、おそらく摘出可能と言うことで、手術を行いました。幸い、尿管も薄い皮膜で腫瘍と境界がありましたので、丁寧に尿管を腫瘍から分離して子宮と一緒に腫瘍を摘出しました。
CT検査では子宮頚部または膣由来の腫瘍と言うことがわかりましたが、尿管が一部巻き込まれているように見えました。画像では大きなしこりが下腹部の大部分を占め、膀胱を押し上げているのがよく分かります。
もともととっても元気な子でしたから、手術が終わったその日からすごい食欲で、あんな大きな手術を受けた子には見えません(^_^;。

９〜１０月にかけては、腹腔内の大きな腫瘍の摘出手術や胆嚢破裂などの手術が立て続けにありました。いずれも無事手術が終わって、元気に退院できましたが、もっと早く気がついたら治療や手術ももっと簡単だったのになあというものばかりでした。
今までにも何度か書いていると思いますが、動物が元気で、ごはんを食べているからと言って病気がないわけではありません。ある程度の年齢になったら、定期的な健康診断やドックを受けてあげて下さいね。いろんな病気を知っていただくために、こまめにブログの更新も頑張ります(^.^)。