最近多い気がします
最近、ダックスの椎間板ヘルニアが多い気がします。
といっても、もともと結構ある病気なのですが、とくに最近多いような・・・。
今日も他院からの紹介で来院されたハッピーちゃん。
1週間前から後駆麻痺になり、内科療法を1週間行ったそうなのですが、症状は進行してきていると言うことでした。
ハッピーちゃんは深部痛覚はあるものの、排尿、排便ははっきりわかっていないようでした。
午前中の診察が終了した後に、脊髄造影を行い、第11胸椎?第13胸椎の2カ所の椎間板ヘルニアと診断し、手術を行いました。
手術を行うと、脊髄造影の結果通り、2カ所の椎間板からは大量の椎間板物質が脱出しており、とくに第12ー13胸椎間の椎間板から脱出した椎間板物質は第12胸椎の中にずっと入り込んでいました。
手術はうまくいきましたから、歩けるようになるのではないかと思います。
二日程度は痛みの管理が中心になりますが、少しずつリハビリを始めます。
椎間板ヘルニアの手術はとてもやりがいのある手術ですが、それは何よりも歩けるようになった時の飼い主さんの喜ぶ姿がたまらないんですよね(^^)
また、手術だけでなく、スタッフがプログラムを組んで、手術後からリハビリテーションを行うのですが、病院のスタッフ全員と飼い主さんといっしょに治療を行って、歩けるようになったときの喜びをみんなで共感できるのが最高です。
先日退院したチャオちゃんも、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に生活しているのですが、術後のリハビリでの通院が難しいということで、リハビリ担当看護師がおじいちゃんに丁寧にリハビリの仕方を説明して、おうちでがんばってもらうことにしました。1週間の入院でかなり改善していましたので、抜糸までには自分で立つことができるようになるかなあと思っていたんですが、退院して3日目に「チャオが歩けるようになりました?。あまりにうれしかったので電話してしまいました」と飼い主さんからうれしい連絡がありました。この仕事をしていてよかったな?と思う瞬間ですね。