おしっこが出にくいんです
おちんちんに腫瘍ができて、重度の包皮炎と、尿道の圧迫による排尿障害を主訴に来院したぷりんちゃん。おちんちんの先には大きな腫瘍ができていて、包皮から出すこともできません。
生検での検査では良性の腫瘍でしたが、このままでは生活の質が非常に悪いため、飼い主さんと相談の上、陰茎の切除と陰嚢部尿道設置術を行うことになりました。簡単にいうと、おちんちんを切除して、陰嚢のあった部分に尿道を開口する手術です。
写真の右側に丸?く写っているのが腫瘍で肥大した包皮です。実際の腫瘍はこの中にあります。
術後の経過も良く、おしっこもすいすい出ています。
続くをクリックすると手術の写真が出ます。苦手な方は見ないでくださいね。
この写真はほぼ手術が終わりかけた時の写真です。
おちんちんは包皮ごと切除され、右手に赤く見えてるのが新しく尿道の開口部として作った部分です。尿道カテーテルが入っています。
そしてこれが切除した陰茎を包皮を切開して見たところです。右側に大きく丸く見えるのが腫瘍です。
すごく大きいのが分かりますか?
良性腫瘍と言っても、場合によっては動物の生活の質を落とすこともあります。
そういう場合は手術が必要になることもあるんです。