口蓋裂
今日は知り合いの先生の紹介で口蓋裂の手術を行いました。
口蓋裂は先天性の疾患で硬口蓋や軟口蓋の片方またはその両方が閉鎖していない病気です。つまり口と鼻の間にある部分が裂けていて、口と鼻がつながった状態です。
この口蓋裂は以外に多く、この病気の子は、子犬の時に親からミルクがうまく飲めなかったり、誤嚥性肺炎を起こして死んでしまうこともあります。
早期にこの異常に気づいてあげることで、チューブによる給餌などを行い、手術が可能な年齢まで育てることが可能です。
今日の子も、飼い主さんが一生懸命育てられたんだと思います。
その飼い主さんの努力に応えるためにも、がんばって手術させていただきました。この手術はほとんどの場合、小さい動物(1Kg前後)で行うことが多いため、非常に細かい手術です。手術はうまくいきましたので、あとは癒合してくれる(傷がひっつくこと)のを祈りましょう。
はやく良くなって、兄弟の体重に追いついたらいいですね。
今日は写真を取り忘れたので、別の子の写真を載せておきます。写真は仰向けに寝ていて、見えているのが上あごです(手前が鼻になります)。まん中に筋のように見えている部分から、写真の上のあたりの下の付け根の部分まで裂けているのがわかるでしょうか?