風邪ひいてます(;.;)
先週の木曜日からカゼをひいていて、なかなか治りません。
ゆっくり休めたらいいのかもしれませんが、こういうときに限って忙しいものです。
金曜日は診察は他の先生に任せて、お休みさせていただいたのですが、松山からわざわざ歯科処置に来られる子がいたので、お昼前に病院に行くと、股関節脱臼を起こして入院しているはなちゃんがいました。この子も早く治療しなければ行けませんから、歯科処置が終わった後に、はなちゃんの股関節脱臼の整復と創外固定をあてて(股関節脱臼は整復しただけではほとんどの場合再脱臼するため、何らかの方法で固定する必要があります。僕は創外固定をの使う方法を好んで使っています)、これで帰って寝ようと思ったら、一昨日からの元気消失で今朝から入院しているジョナサン君が目に入りました。血液検査の結果を見ると、肝酵素は振り切り、黄疸も出ています。エコーで確認すると、胆のうに粘液嚢腫様の変化があり、その周辺部の脂肪が高エコーになっているのが気になりました。このような場合、胆のう破裂を疑う必要があります。飼い主さんにそのようにご説明して、試験開腹を行いました。
すると予想していたとおり、胆管が閉塞し、その影響で胆のうの基部が壊死していました。すぐに総胆管にカテーテルを入れて、洗浄し、閉塞を取り除きました。その後胆のうを切除してドレーンを入れて手術を終了しました。術後の経過は順調で、黄疸や肝酵素も順調に下がり、食欲も出てきました。39℃近い熱をおして手術した甲斐がありました。
昨日もお昼は手術びっしりで食事を取る時間もほとんどなかったのですが、夕方来院したコーギーのエルビス君。後ろ足が麻痺してうまく歩けません。その上、激痛で泣き叫んでいました。他の病院で10日程椎間板ヘルニアの内科療法をしていると言うことでしたが改善がないため、転院されてきました。完全麻痺ではありませんが、痛みが強いため飼い主さんと相談の上、脊髄造影と手術を行うことになりました。脊髄造影では椎間板ヘルニアによる重度の圧迫が認められました(写真で脊椎の中の造影剤が一カ所下から押されたように見えるのがわかりますか?)。手術はうまくいき、今朝からは多少ふらつきはあるものの、歩けるようになりました。痛みも激減していて、昨日は少し触るだけで噛みついていましたが、今日はとってもいい子になっています。よほど痛かったんでしょうね。
でも、そんなこんなで、僕の風邪はなかなか治りません(;.;)
もう少しの間マスクしてたり、声ががらがらで説明が聞き取りづらいかもしれません。少しの間我慢してくださいね。