寒くなってきましたね
あれだけ暑かった夏を忘れてしまうほど、朝晩冷え込むようになってきました。ついこの間までTシャツだったのがうそのようです。
気温が下がってくると増えてくる病気があります。
猫の膀胱炎や結石に伴う尿道閉塞、そして急性フィラリアです。
さすがにここ数年、急性フィラリアは減ってきましたが、まだまだ田舎のこのあたりではフィラリアの予防をされていない方もいて、年間数例急性フィラリアの子が来院します。さすがに10年前に比べたら、ぐっと減りましたが・・・。
今日、最後の患者さんが急性フィラリアのわんこでした。飼い主さんは手術を希望されましたので、すぐに輸液や循環を改善する治療をはじめ、ある程度状態が落ち着いたところで手術を行いました。手術は無事成功し、おそらく元気になってくれると思います。
そして今日は悪性組織球症で治療しているメグちゃんも来院されました。ロムスチンの化学療法を始めていますが、腹腔内の腫瘍が大きくなり、尿道を圧迫することで自力でおしっこが出せなくなっていて、尿道カテーテルを入れて、飼い主さんに抜いてもらっていました。でも今日はとっても元気で、ロムスチンが効いたのか、しこりが小さくなってきて、足のむくみも引いていました。そこで、飼い主さんと相談して、一度尿道カテーテルを抜いてみることにしました。おしっこが出ないようならすぐに言ってくださいねと飼い主さんにお話ししましたが、病院から出たとたん・・・・・・”じゃ?”ってメグちゃんがおしっこをしました。よかったですねえと飼い主さんと一緒に大喜び!
とても悪性度の高い腫瘍ですが、少しでも元気で飼い主さんのそばにいれたらいいなあと思います。