アカルス
全身性の皮膚炎で来院したコッカーのみかんちゃん。まだ、生後8ヵ月だというのに、皮膚の状態は非常に悪く、長い間通院していたせいか、子犬らしさもあまり感じませんでした。
みかんちゃんはずっと皮膚糸状菌症ということで内服と薬浴での治療を続けていたそうですが、改善がないと言うことで転院されてきました。皮膚は脱毛もひどく、痒みもあり、かわいそうなくらいです。原因を特定するために、いくつかの皮膚の検査を行いました。
すると、検査した部分すべてから写真のようなアカルス(毛包虫、ニキビダニ)が検出されました(どれかアカルスかわかりますか?)。子犬でこのように全身性の毛包虫症になることはまれですから、何らかの基礎疾患や今まで使われてきた薬剤の影響もあるのかもしれませんが、まずはこのアカルスに対して治療を行って、皮膚の状態がどこまで改善するか確認してみることになりました。
痒みがなくなって、明るいみかんちゃんになるようにがんばります。