とっても良い子なんです
先日、元気食欲がないと言う事で来院したM.シュナウザーのディーン君。エコーで腹水が認められました。腹水を抜去して検査してみると、大量の白血球と細菌が認められました。明らかに腹膜炎をおこしています。飼い主さんとご相談の上、開腹手術を行うと、肝臓に膿瘍ができ、その膿瘍が破れて、膿汁が腹腔内にあふれていました。炎症や癒着もひどく、摘出は難しいかと思われましたが、丁寧に癒着をはがし、観察すると、なんとか総胆管を温存して切除可能な部分でした。肝臓自体も肝硬変のような異常な肝臓でしたが、なんとか無事病変部を切除できました。その後腹腔内を繰り返し洗浄し、ドレーンを入れて手術を終わりました。腹膜炎がありますので、まだ安心はできませんが、日に日に状態は良くなっています。食事も昨日から少しずつですがとってくれています。このディーン君、本当にかわいい、良い子なんです。うちのスタッフもみんな大好きで、ディーン君が元気になるよう、みんな懸命に看護しています。