腎不全
先日、慢性腎不全で入院したシュナウザーのディーン君。血液検査の数字はかなり高く、また通常の腎不全の治療に対する反応がよくありませんでした。飼い主さんとご相談の上、2日前から腹膜透析を始めました。透析を始めて、目に見えて数字が下がり始め、今日からは自分で食事が取れるまで回復してきました。これで、まずは第1関門クリアーですが、ただ、動物の場合、人と異なり、永久的に透析を行う事が難しいため、数字が下がった後、どのくらい食餌療法やクレメジンという吸着剤などで維持できるかが次の関門となります。
腎臓は再生能力がないため、残っている腎臓がどれくらいあるかが大変重要になります。比較的元気そうに見えても、その裏で腎不全が進行してきている事もあります。ある程度の年齢になったら、ぜひ病院で腎臓を含めた検査を受けてあげて下さい。早期に発見出来れば、腎不全の進行を抑える治療で、長い期間症状を出さずに維持できることも可能です。