もう立っちゃった?
院長の雑談 2009.08.30
ALOHAにCTが導入されて、もっとも検査をおこなっているのが犬の椎間板ヘルニアです。そして、そのほとんどはM・ダックスです。
昨日も、急に足が立たなくなったという主訴で来院されたダックスのサリーちゃん。サリーちゃんは13才という比較的高齢の子です。飼い主さんが積極的な治療を希望されたため、CTの検査をおこなうと腰椎の3−4番の間に椎間板物質の脱出が観察されました。CT検査の後、すぐに手術を行うと、やはりその部分に大量の椎間板物質が脱出しており、脊髄神経がものすごく圧迫されていました。大量の椎間板物質を摘出して手術を終えました。
お昼に手術を終えて、夕方にサリーちゃんの傷をチェックして、アイスパックをおこなっていると、なんともう腰を浮かせて、立てそうな状態まで回復していました。そして、今日は・・・ふらつきながらもう歩いています(^.^)。サリーちゃんは結構体重もある子で、椎間板ヘルニアのグレードもグレード4と結構進んだ状態でしたが、思った以上に早い回復でした。サリーちゃん、まだまだ元気に走り回れるね〜。
このCTをさらに有効に利用できるように、今日は大阪からアメリカの画像診断医である宮林先生に来ていただいて、セミナーをしていただきました。CTは他の検査機器(特に画像診断の機器)と同じように、器械があればOKというわけではなく、それをどのように利用し、診断につなげていくか、操作する側の知識に非常に依存すると思っています。たくさんの飼い主さんや、先生方にALOHAのCTを利用していただけるように、もっともっと勉強を重ねて、いい検査ができるようにしたいと思っています。