今日は・・・幹細胞移植だったり、減感作療法だったりでした

先日活性化リンパ球療法と幹細胞移植の事を書きましたが、今日も幹細胞の移植をおこないました。といっても、今日は幹細胞を増やすための脂肪の摘出をおこないました。
チワワのウッディー君は、突然の四肢麻痺で来院されました。MRIの検査で原因は不明なものの、急性の脊髄炎と診断され、その後、リハビリをがんばってきました。飼い主さんはとても献身的に介護もされ、積極的にリハビリをおこなっていますが、若干の改善はあるものの、半年以上たった今でも、まだ歩くことはもちろん、ふせの姿勢もとることができず、寝たきりの状態です。そこで可能性にかけて、幹細胞の移植をおこなうことになりました。
毛を5cmほど刈って、局所麻酔薬を注射し、消毒をして、特殊な器具で皮下脂肪を少しだけ採取し、培養を開始しました。培養した幹細胞をリッキー君に戻すのは2週間先です。ウッディー君は発症してすでに半年以上たっていますが、リハビリをがんばったおかげで筋肉は全くと言って良いほど落ちていません。だから十分可能性があると思っています。


この子はチワワのチビちゃん。
チビちゃんは昔から皮膚病に悩まされていたそうです。ALOHAに来院されたときには全身の多くの毛が脱毛し、ステロイドの影響から皮膚もぺらぺらになり、何カ所も出血を起こすほど掻いていて、元気もなく本当にひどい状態でした。写真からはそんなふうには見えないと思いますが、ものすご〜く良くなったんですよ。
飼い主さんも今までのステロイド中心の治療はもうしたくないというご希望でしたので(というか、明らかにステロイドによる副作用を併発していましたから、使いませんが)、ステロイドなどの強いお薬を使わずに治療をすることになりました。まずは全身の二次感染をコントロールし、おうちでスキンケアをがんばってもらいました。数ヶ月後には、全身の毛はかなり発毛し、まだ痒みはあるものの、見違えるくらい元気になりました。ただ、夏などには一時的に皮膚の状態が悪化することと、抗生剤などの二次感染の薬がなかなか減薬できないことから、飼い主さんとご相談し、減感作療法を今日から開始しました。
多くのアレルギーの治療が薬などで症状を抑えるだけの対症療法的な治療なのに対して、減感作療法はアレルギーを体に起こす物質に体を慣れさせていくという治療で、アレルギーを直接治療する方法です。WHO(世界保健機構)でも、減感作療法は「アレルギーの自然治癒を促す唯一の治療法」であり、また、「新たなアレルギーの発症を予防する予防的治療法」といっており、日本ではなぜか積極的におこなわれていませんが(花粉症に対してはおこなわれています)、欧米では人、動物共にアレルギーの治療として広くおこなわれています。
Animal Care-Hospital ALOHA、あそう動物病院ではアレルギーの治療として、この減感作療法も積極的におこなっています。
チビちゃんは今日が減感作療法の初日だったので、朝から夜までお預かりし、状態を確認しながら減感作をスタートしました。減感作療法は副作用は非常にまれですが、チビちゃんも副作用などはなく、無事減感作療法の初日を終えました。今後は定期的に通院してもらいながらの治療になります。
今よりも、もっと快適に過ごせるようになって欲しいです。チビちゃん、もう少し注射しないといけないけど、がんばろうね。


写真:
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